岡山と鳥取の県境に蒜山高原という高原があります。湯原温泉はその入り口に位置する温泉です。
ここのお風呂はとっても開放的です。というのも、湯原温泉はちょうどダムの下の河原にある
巨大な露天風呂なのです。、
川の両側の道は土手になっているので、ここのお風呂に入るということは、道を走るバスからも
温泉街の土産物屋からもぜーんぶ丸見え状態なのです。
でも、そういうことを気にしなければぜんぜん大丈夫。
温泉なんですから、風呂に入るのがとうぜんです。入ってないひとにとやかく言われることはありません。
しかも露天風呂の湯船の底はちいさな玉砂利がしきつめてあって、それがまた何ともいえないよい感触です。
さて、わたしが湯原温泉に通うようになった本当の理由についてお話します。
実はここでは、ある特殊なお茶を入手することができるのです。
そのお茶の名前は 「深山のかほり」といいます。
外見は、そのへんの枯れ枝を折ってきたような感じで、こんなの飲めるんかいな?
という外見なんですが、このお茶を煎れててみると、ほんとうに香ばしいよい香りがします。
なんていうか、気持ちが安らぐ香りなのです。
いわゆるハーブティなんてものとはぜんぜん違うのです。
わたしはこのお茶をはじめて飲んで以来
深山のかほりにひきよせられてついつい訪れてしまうのでした。 |