京都といえばお寺と甘いものというぐらいで、和菓子が高度に発達した土地ですが、
そのなかでも、祇園にある「鍵善のくずきり」は別格といってもよいと思います。
四条河原町から八坂神社に向かって左側に鍵善はあります。
１階が和菓子屋さん。２階が喫茶になっていて、くずきりは２階で食べることができます。
席につくと、お茶とお茶菓子として「菊寿糖」という和三盆で作った砂糖菓子がでてきます。
これがまた猛烈にうまいです。もっと食べたければ１階で売っています。
くずきりを注文すると、塗りの専用容器にいれられて出てきます。
蜜はもちろん黒蜜です。氷り水にうかんだくずきりを密につけていただきます。
この黒蜜がまたたっぷりあるんだなこれが。
もはや極楽の味といってもよいでしょう。
さて、くずきり以外の和菓子についてもふれないわけにはまいりません。
季節毎に売られているお菓子は異なるのですが
わたしはそのなかで「おひもさん」というお芋のお菓子をおすすめします。
さらに、夏ですと、直径２センチほどの青竹筒（ちょうどほうきの柄を１５センチ幅くらいに
輪切りにしたなかに水羊羹を入れて固めたものがあります。
それをにゅーっと押し出して食べます。
けっこうよいお値段がしますので、私としては地球環境のためにもぜひその竹筒を
再利用して我が家に帰ってから思う存分水羊羹を作って食べようと計画して
食べおわった竹筒を食器棚に保管しておきました。
月日が流れて…
あるひ私は食器棚に見慣れない竹筒を発見したのでした。
ありゃ？これはなんだろう？
眼にあてて中を覗いてみましたがさっぱりわかりません。
その後そんなことはすっかりわすれて買い物にいきました。
ところが、すれ違う人がみなわたしの顔を見ます。
へんだなあと思って鏡を見ると
どういうわけか目の周りがまあるく緑色です。
すわ！これは！病気になってしまったのか？！
あわてて家に帰ってすべての記憶がつながりました。
竹筒を目に当ててみると、ちょうど緑色にぴったりあったのです。
みなさんもカビた竹筒の中をのぞくときは気を付けてやりましょう。
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