97-04-21
前に英語を習っていたとき、そのクラスは「クロスカルチャーコミュニケーション」
っていうクラスだったんだけど、どういうわけか生徒が減ってきて
私と先生（アフリカ系アメリカ人）と2人だけっていうことがありました。
そうすると、雑談っていうか
先生といろいろ世間話とかする機会が多くなるんだけど
あるとき先生が、
「おまえの神様は何だ？」
って質問してきました。
私は「日本人はあんまり宗教がないけど、神様はいるよ」
って答えたら
「その神様はどんな姿をしているのか？」
って聞いてきたので
「男で、おっさんだ」「仕事は…たぶん無職だと思う」とかって答えたら
「神様には姿がないんだよ。存在だけだ」とかよくわからないこと言っていた。
仏教にしても、キリスト教にしても、神道にしてもイスラム教にしても
神様って天にいて、私たちがいいことをしたり、悪いことしたりするのを
見守っているものだと思っていた。
だから、苦しいときも神様が見守ってくれてるから大丈夫だって…
一応信じようとしていた。
けど
やっぱり間違ってることに、あるとき気がついた。
本当の神様って、
自分が苦しいときにはいっしょに苦しんでくれるし
自分が嬉しいときには、いっしょによろこんでくれるんだって
気がついた。
たとえば急な崖を登っているとするでしょ。
神様は崖のてっぺんにいらっしゃって、私が頂上に登る直前にくじけそうになったら
上から手をさし伸ばしてくれてよくがんばったねって引っ張り上げてくれる
神様は苦しそうでもなく、微笑みを浮かべてる
やっぱりそんなの神様じゃないと思う。
本当の神様は、
崖を登っているときにはいっしょに登ってくれて
くじけそうになったらはげましあって
頂上に着いたらいっしょによろこんでくれる
そういう存在なんだとおもう。
私にはまだ
神様いないなぁ。
死ぬまでには、なんとか見つけたいって思ってます。