97-04-02
アダルトチルドレンって知ってますか？
父親がアルコール依存症であったなどの理由で
両親のあいだのコミュニケーションがうまく行かないために愛情に乏しい家庭で
幼年期をすごした場合、その子どもが家庭というものに対してさまざまな不信感を持つ。
あるいは、母親が自分の存在の意味を子どもの養育にしか見出せなかったために
結果的に子どもが自分から離れて自立することに耐えられず、また過度の母親の期待を受けた
子どもが母親の保護下（監視下？）にあることでしか安心感を得られなくなるため
いつまでも両者の間に共依存関係を持ってしまう。
そのような大人になりきれない大人たちをＡＣ（アダルトチルドレン）というそうです。
私はこの話を最近本を読んで初めて知りました。
アダルトチルドレン・マザー 橘由子 学陽書房
という本です。
この本の著者は自分がアダルトチルドレンであると本の中で言っています。
上の話はかなり極端な場合だけど、私はこの本を読んでとてもつらい気持ちになりました。
私自身がアダルトチルドレンだからではありません。
この本をもっと早く読んでいれば…
と思ったからです。
前に私に自分の悩みを話してくれた人がいました。
そのひとがアダルトチルドレンであるとは私は思っていませんが、
その人の悩みは、上の本の著者が言っている悩みと共通する部分がいくつかありました。
でもそのとき
わたしはそのひとの話してくれたことの本質を理解することができませんでした。
どうしてそのひとがそんなに悩んでいるのかがわからなかったのです。
そのひとの悩みの深さがわからなかったのです。
そのひとは自分の人生は後悔の連続だったと話してくれました。
どうしてそんなに後悔しなければいけないのか？
どうして自分をそんなにせめるのか？
どうしてもわかりませんでした。
もっとそのひとの視点で話をすればよかった。
もっとそのひとの時間で話をすればよかった。
もっとそのひとの気持ちになって話を聞けばよかった。
僕は生まれてはじめて本当に後悔しました。
いまならいえる。
失敗しても構わない。後悔しても別に構わない。
時間は充分あるから
自分でいいと思ったことを少しずつやろう！と